抗がん剤研究者で、ノーベル賞候補者にも名前が挙がった熊本大名誉教授の前田浩(まえだ・ひろし)氏が18日午前6時25分、肝不全のため熊本市内の病院で死去した。82歳。兵庫県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。後日、お別れの会を開く。

 国立がん研究センターの松村保広客員研究員と共に、がん組織には比較的サイズの大きな薬が蓄積する「EPR効果」を1986年に提唱。薬の大きさを工夫すればがんを狙い撃ちできる可能性を示した。

 2016年、米情報会社トムソン・ロイター(当時)が、独自に予想したノーベル化学賞の有力候補者として前田氏と松村氏の名前を挙げた。