東日本大震災の津波で出たがれきの木材で弦楽器を作ってきた、長野県上田市の中沢宗幸さん(80)が19日、材料を使い切り最後の1本となった「TSUNAMIバイオリン」を岩手県陸前高田市に寄贈した。妻でバイオリニストのきみ子さん(70)と市役所を訪ね、戸羽太市長に手渡した。

 音を響かせる「魂柱」という棒状の部品には、津波に耐えた「奇跡の一本松」の一部を加工して使用。本体には一本松の絵を描いた。中沢さんは「多くの人に音色に触れてもらい、震災を思う機会にしてほしい」と話した。