推理小説やスパイ小説などを数多く手掛け、「天使シリーズ」で知られる直木賞作家の三好徹(みよし・とおる、本名河上雄三=かわかみ・ゆうぞう)さんが3日、誤嚥性肺炎のため死去した。90歳。東京都出身。

 読売新聞記者として勤務する傍ら執筆活動を始め、海外特派員を主人公にした「風塵地帯」で日本推理作家協会賞、家庭裁判所の調査官が主人公の「聖少女」で直木賞を受賞した。地方支局の警察担当記者を描く「天使シリーズ」をはじめ、記者経験を生かした作品で人気を博した。

 歴史小説、時代小説なども幅広く執筆し、「チェ・ゲバラ伝」「評伝緒方竹虎」などの評伝も高く評価された。