国の重要無形民俗文化財「壬生狂言」が29日、京都市中京区の壬生寺で始まり、人気演目の「炮烙割」が上演された。新型コロナウイルスの影響で昨年は一般公開を中止、今年の販売席数も例年より大幅に減ったが、演目終盤で役者が素焼きの皿「炮烙」約千枚を勢いよく舞台下に落とすと、見物客から拍手が湧き起こった。

 炮烙割は人をだまして市場へ早く出店しようとした炮烙売りが、ライバルの太鼓売りから仕返しをされる話。壬生狂言は鎌倉時代、同寺の円覚上人が分かりやすいように身ぶり手ぶりで仏の教えを伝えたのが起源とされ、面をかぶった役者がせりふなしで演じる。