1985年に日航ジャンボ機が墜落した現場、群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」の登山道が29日、冬の閉山期間を終え通行を再開した。新型コロナウイルスの影響で、例年よりも訪れる人は少なく、静かな開山に。午前9時、尾根の管理人黒沢完一さん(78)が村道に設置されたゲートを開くと、遺族や関係者が濃い霧が覆った小雨の降る尾根をゆっくりと登った。

 大学時代の先輩辻昌憲さん=当時(39)=を亡くした板鼻昭さん(73)は妻と訪れ、墓標にバナナや酒などを供え「会いたい」と話した。自身と妻は2年前に交通事故でけがを負ったが、今は回復。「先輩に守ってもらえた」と墓標に報告した。