東京電力福島第1原発の処理水を巡り、福島県南相馬市議会は27日、政府に対し海洋放出の方針の撤回を求める意見書を全会一致で可決した。漁業者らが反対する中で「地元の声を無視して強行することは、福島のこの10年間のなりわい再建へ向けた努力を無にするものだ」と批判した。

 意見書は、東電が2015年に処理水に関し漁業者に示した「関係者の理解なしにいかなる処分もしない」との約束に触れ、「約束をほごにするなど国民の信頼が損なわれている」と指摘。処理水を当面は地上に保管し、国民的な理解を得られる処分方法を決定することを求めた。