集団予防接種が原因のB型肝炎を発症し、再発した福岡市の平野裕之さん(62)ら患者2人が国に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(三浦守裁判長)は26日、「発症から20年で賠償請求権が消滅した」として請求を棄却した二審福岡高裁判決を破棄し、再発時を起算点にすべきだとした。その上で、損害額を算定するため審理を福岡高裁に差し戻した。国に対する賠償請求権が消滅する「除斥期間」(20年)の起算点が争われていた。

 4人の裁判官全員一致の意見。三浦裁判長は「迅速かつ全体的な解決を図るため、救済に当たる国の責務が適切に果たされることを期待する」と述べた。