東日本大震災の津波で大きな被害が出た福島県いわき市の小名浜港で23日午後、今シーズン初めてカツオが水揚げされた。例年より1カ月ほど早い初夏の味覚の到来に、港は漁業関係者の活気に包まれた。

 同市の巻き網漁船2隻が22日夕、八丈島の沖合でカツオ約8トンを取り、巻き網運搬船第33寿和丸が小名浜港に水揚げした。重さ12キロほどの大型が中心で、1キロ当たりほぼ平年並みの500~600円で取引された。

 いわき市水産課によると震災前、同市のカツオの水揚げは全国有数だったが、近年は東京電力福島第1原発事故の風評被害などの影響で、震災前の1割程度にとどまっている。