菅義偉首相は、今月下旬からの大型連休中に調整していたインドとフィリピンの訪問を取りやめた。複数の政権幹部が21日、明らかにした。新型コロナウイルスの感染状況や緊急事態宣言を巡る対応、国内世論を考慮したとみられる。

 インド訪問では、モディ首相と初めての対面による会談を調整していた。軍事、経済両面で影響力を拡大する中国をにらみ、地域の安定や宇宙・サイバーを含む幅広い分野での協力推進を確認するとみられていた。

 フィリピンは今年が日本との国交正常化65周年に当たる。ドゥテルテ大統領と会談し、さらなる関係強化を図ることを想定していた。