佐賀大(佐賀市)の嘉数誠教授(半導体工学)は20日、人工ダイヤモンドを使い、世界最高水準の出力を得られるパワー半導体の作製に成功したと発表した。高速で大容量のデータ送受信を可能にする次世代通信システムの開発などへの応用が期待されるという。5年以内の量産化を目指す。

 パワー半導体は電流や電圧を調整するために使用される。現在主流のシリコンを基盤とするより、ダイヤモンドの方が高出力を得られることが理論的に分かっていた。ただ、ダイヤモンドの結晶上の層にある不純物が電気の流れを妨げることが課題だった。嘉数教授は、不純物を含む層を引き離すことで、高出力化に成功した。