和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社は14日、五穀豊穣を祈る恒例の「桜花祭」を行った。ご神体の那智の滝の前で2人のみこが、桜の花を模した飾り付きのかんざしを挿し、新型コロナウイルス収束への願いも込めて優雅に舞った。

 この地で平安時代に花山法皇が千日間の山ごもりをした際、桜の美しさに感銘を受けて和歌を詠んだとの故事にちなんだ行事。烏帽子をかぶった神職らが、笛を吹いたり太鼓を打ち鳴らしたりした。

 男成洋三宮司(67)は「新型コロナは厳しい状況だが、感染予防を心掛けたい」と気を引き締めた。