作家の村上春樹さん(72)が1日、母校である早稲田大(東京都新宿区)の文学部と文化構想学部の入学式で登壇し、祝辞を述べた。「心で考えないと良い小説は書けない。頭は使うが、優等生じゃないくらいがいい。良い頃合いを見つけるのに(早稲田大は)適した環境じゃないか」と独特な表現で新入生にエールを送った。

 1975年卒業の村上さんは黒い角帽、ガウン姿で登場し、「小説はほとんど社会のためにならないが、小説がないと社会は健やかに進まない。それを受け継いでくれる人、温かく大事にサポートしてくれる人がいたらうれしい」と述べた。早稲田大が定める芸術功労者として表彰も受けた。