第一生命保険は31日、元営業社員の89歳女性が在職中に顧客から19億円をだまし取った問題で、被害額が確定した顧客全員に対し、全額を弁済すると発表した。これまで被害額の3割を元社員に代わって弁済していたが、全容解明に時間がかかることから、信頼回復を急ぐ。

 同社は弁済を巡って、裁判所の調停手続きなどを利用し、顧客と個別に話し合いを進めてきた。一部の裁判所から、第一生命側が被害額の相当程度を補償するのが適当との和解案を示されたという。

 元社員は営業成績が優秀で、同社で唯一の「特別調査役」の肩書を与えられていた。