2005年に乗客ら107人が死亡した尼崎JR脱線事故の現場近くにある2カ所の畑に、ダイコンの花でかたどった「生」と「命」の文字が今年も浮かび上がった。それぞれの畑の所有者が事故を風化させまいと、走行中の電車から見える位置で花を栽培。31日は晴天の春の陽気に白い花が映えた。事故は4月25日に発生から16年となる。

 「命」の花は縦横約30メートル。事故現場から南西約350メートルの畑にあり、事故の悲惨さを間近で目撃した農業松本三千男さん(85)が「命の大切さを伝えたい」と09年から続けている。