防衛省のシンクタンク防衛研究所は26日、日本周辺の昨年の安全保障環境を分析した年次報告書「東アジア戦略概観2021」を公表した。新型コロナウイルス禍での米中両国の対立関係について「新冷戦」レベルまで高まったと強調。中国による南シナ海での軍事演習強化への懸念や、沖縄県・尖閣諸島周辺での挑戦的行動への強い警戒感を示した。北朝鮮による韓国への脅しや揺さぶりについても言及した。

 米中の新冷戦を巡っては、昨年8月の中国による南シナ海への対艦弾道ミサイル発射などを挙げ、米軍の接近を阻む「接近阻止・領域拒否(A2/AD)」能力の強化を加速させたと分析した。