新型コロナウイルス感染症から回復した人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を国内外の研究機関に無償提供すると、京都大iPS細胞研究財団などが25日発表した。重症化の背景にある遺伝的要因や、感染から発症までの仕組みを調べる研究などに利用してもらう。

 iPS細胞を使えば、大量に増殖させた上で肺や心臓、血管などの細胞に成長させ、ウイルスを感染させて変化を観察したり、患者の症状や遺伝的特徴との関連を調べたりする研究が可能になるとした。

 財団の山中伸弥理事長は「多くの研究者に利用してもらい、新型コロナ感染症の収束に少しでも貢献できれば」とコメントした。