環境省は22日、絶滅が危ぶまれる国の天然記念物「ツシマヤマネコ」の人工授精による繁殖に国内で初めて成功したと発表した。ツシマヤマネコは長崎県対馬市にのみ生息する固有種で、約100匹に減少していた。対馬自然保護官事務所(対馬市)の松岡法明首席自然保護官は「遺伝的多様性の確保や種の保全につながる」としている。

 赤ちゃんはよこはま動物園ズーラシア(横浜市旭区)で18日に誕生。性別は未確認。昨年12月から母ネコに人工授精した。

 ツシマヤマネコは、1960年代には島内に約300匹いたが交通事故などで減少し、環境省が9施設で分散飼育や繁殖に取り組んでいる。