和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社の内庭にある県天然記念物のしだれ桜が20日までに開花した。高さ約8メートルの大木から垂れた枝にいくつもの小さな花が開き、朱塗りの社殿を背景に優雅な姿を見せている。2、3日後に満開を迎える見込み。

 熊野那智大社によると後白河法皇が植樹したと伝えられ、室町時代の絵図「那智山宮曼荼羅」に描かれている。上品な花の姿から女官の雰囲気を醸し出す桜としてたたえられてきた。

 週末はあいにくの雨予報で、神職花薗龍人さん(33)は「花は繊細で1週間ほどで散ってしまう。天候が心配だ」と話した。