広島市の世界遺産・原爆ドームの5回目の保存工事が、19日までにほぼ完了した。昨年10月ごろから建物を囲っていた足場が撤去され、久々に姿を現した。約30年前の塗料が風化しピンク色だった半球状の屋根部分は、被爆直後に近いとされる焦げ茶色に塗り替えられた。

 保存工事は昨年9月に始まり、屋根やらせん階段の鋼材を塗り直した。壁のれんがのつなぎ目や窓枠を支えるコンクリートに入ったひびも、補修するなどした。

 市は当初、米軍の原爆投下から75年の節目となる昨年までに工事を終える計画だったが、建設業界の人手不足などもあり入札の不調が続き、着工が遅れた。