JR西日本は17日、乗客ら107人が死亡した尼崎脱線事故の反省と教訓を継承する安全指針を策定したと発表した。「事故当時の組織には二度と立ち戻らない」ことを目的とし、これまでの安全優先の取り組みや課題を改めてまとめた。記者会見で長谷川一明社長は「将来にわたり安全な鉄道を築いていくための羅針盤だ」と語った。

 事故発生から4月25日で16年となる。昨春には事故後入社の社員が半数を超えた。長谷川社長は現在の安全対策がなぜ行われているかを明快に答えられない社員がいるとし、事故の風化防止に努める必要性を強調した。