成田空港(千葉県)で1978年3月、目前に迫った開港に反対する過激派が占拠事件を起こした旧管制塔の解体工事が17日、始まった。成田国際空港会社(NAA)によると、老朽化に伴い新しい施設に役割を譲っていた。解体は8月に完了する予定で、戦後史に残る激しさだった「成田闘争」の象徴の一つが姿を消す。

 旧管制塔は高さ約64メートルの16階建てで、71年に完成した。開港予定4日前の78年3月26日、地下排水溝を通って空港敷地内に侵入した過激派が占拠した。管制室内の通信機器などが破壊され、開港が約2カ月遅れた。93年に新管制塔ができてからも、昨年9月まで使われていた。