【パリ共同】フランスのバシュロ文化相は15日、パリ・オルセー美術館所蔵のオーストリアの画家クリムト(1862~1918年)の風景画が、ナチス・ドイツ支配下のウィーンでユダヤ人から事実上略奪された美術品だったことが分かったとして、元の持ち主の親族に返還すると発表した。

 作品は1905年ごろ描かれた「樹下の薔薇」。クリムトの支援者で収集家だったビクトル・ツッカーカンドル氏のめいが元の所有者で、38年のナチス・ドイツによるオーストリア併合後、非常に安価で売却を強いられていたことが最近判明した。

 フランスは80年、オルセー美術館の開館に向け美術商から購入した。