9日の東京商品取引所で中東産原油の先物が上昇し、指標価格の清算値は1キロリットル当たり前日比580円高の3万8530円を付けた。節目の3万8千円を超えるのは昨年2月21日以来、約1年ぶり。

 サウジアラビアやロシアなど主要産油国が価格上昇を狙って協調減産を続けている。米追加経済対策や新型コロナウイルスのワクチン普及で世界経済は回復するとの見方も原油高の要因だ。

 ただ、原油を輸入に頼る日本ではガソリンや灯油の小売価格の上昇に直面している。生活用品などに幅広く使う塩化ビニール樹脂の値上げ発表も相次いでおり、企業や家計の負担が増している。