【ロンドン共同】婚前交渉を禁じるカトリック教徒が多いアイルランドで1922~98年、厳しい非難にさらされた未婚の妊娠女性を受け入れた母子施設で、過密や劣悪な衛生状態などが原因で子ども約9千人が死亡していたことが5日までに判明した。政府は「数十年に及ぶ根深い女性蔑視の文化」が根底にあったとして謝罪した。

 アイルランドはカトリック教徒が多く保守的で、英メディアによると特に20世紀半ばごろまで未婚女性の妊娠は恥ずべきものと見なされた。施設は国や教会が運営。妊娠を中傷され、子どもの父親や家族の支援を得られず家を追われた女性の受け皿となっていた。