2014年に鹿児島県立高1年の田中拓海さん=当時(15)=が自殺した問題で、有識者らでつくる再発防止検討会は21日、発生後の県教委や学校の対応が「国や県の指針に沿っておらず、情報共有も対応体制も不十分で場当たり的だった」とする提言案を示した。

 指針は、いじめ防止対策推進法が定める「重大事態」の全事案を対象に、心理学の専門家を含めた組織による詳細調査を行うよう求めているが、県教委が調査を決めたのは、田中さんの自殺から約10カ月後だった。提言案では、自殺発生を想定した実践的な教職員向け研修の必要性などにも言及した。

 検討会は年度内にも知事らに提言を出す方針。