奈良市の平城宮跡(8世紀)の「東方官衙」地区で、大型の石組み排水路などが見つかり、奈良文化財研究所が17日、発表した。同地区は2019年度の調査で、現代の内閣官房に相当する「太政官」跡とみられる大型の役所跡が確認され、平城宮中枢部分と考えられている。水はけが悪かったらしく、重厚な排水施設が設けられたと推定できるという。

 排水路は長さ約7メートルで、幅約90センチ、長さ約50センチの大型の自然石をふた石として並べた構造で、平城宮内では類例が少ない。大沢正吾研究員は「この区画の重要性を改めて認識できた」と指摘する。他に、木や瓦で造った排水路跡もあった。