ロングセラーとなった「ことばと文化」などの著書で知られる言語社会学者で慶応大名誉教授の鈴木孝夫(すずき・たかお)さんが10日午後9時12分、老衰のため東京都渋谷区の高齢者施設で死去した。94歳。東京都出身。葬儀・告別式は親族で行う。

 慶応大医学部から文学部に転じ、イスラム研究の権威で言語哲学者の井筒俊彦に師事。米エール大など欧米各国の大学で研究員や客員教授を務め、慶応大教授、杏林大教授などを歴任した。

 著書「ことばと文化」では、言語が文化の在り方や社会構造に規定されていることを論証、海外との比較から日本語と日本文化の特質を分かりやすく示し、話題を呼んだ。