ロシア反体制派、国外退避か 政権は影響力低下期待も

【モスクワ共同】ロシア反体制派ナワリヌイ氏の妻ユリアさんが10日夜、「私的な訪問」のためドイツのフランクフルト空港に到着した。ドイツ週刊誌シュピーゲル(電子版)が報じた。ユリアさんは、実刑を適用され収監が決まったナワリヌイ氏に代わり、反体制運動を率いる可能性が指摘されている。
拘束を免れた同氏陣営幹部らが拠点を国外に移し、プーチン政権への抗議運動を継続するのかどうか注目が集まっている。
一方で、ユリアさんの出国を認めたロシア当局は、反体制派幹部が「安全な外国」にとどまることで、支持者への影響力を失うことを期待しているとの見方もある。