公文書管理委員会は9日、昭和天皇と香淳皇后の地方訪問に関する公文書で宮内庁長官が閲覧を制限した箇所の一部について、閲覧可能にすべきだと答申した。制限を不当とする不服申し立てを受けて判断した。宮内庁長官は答申により、改めて閲覧制限の是非について対応を求められる。

 内閣府公文書管理課によると、答申が指摘したのは、1955年の昭和天皇と香淳皇后による長野県と群馬県の訪問に関する文書で、利用した駅周辺の絵図や、訪問に関係した職員の役職など。宮内庁長官は警備に関連するため「現在の公共の安全に影響を及ぼす」と閲覧を制限していた。

 文書は宮内公文書館に保管されている。