財務省が9日発表した9月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は、前年同月比31・1%減の1兆337億円となった。世界的な半導体不足に加え、新型コロナウイルス禍で東南アジアのサプライチェーン(供給網)が混乱して自動車が大幅な減産を強いられ、輸出が鈍った。コロナ禍からの経済再開が進む米国などで自動車需要が盛り上がる中、部品不足などが水を差した格好だ。

 経常収支の黒字は15カ月連続だが、前年同月と比べた黒字額が2カ月連続で減った。

 経常収支のうち、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2299億円の赤字だった。