広島市中区の平和記念公園内の原爆供養塔にある献花用の石製の鉢が、無断で何者かにセメントのようなもので埋められる細工を加えられ、花も水も入らない状態になっていることが20日までに分かった。鹿児島県鹿屋市の男性(故人)が1963年8月に寄贈したもので、遺族は「とても悲しい。元通りきれいにしてもらいたい」と話した。広島市は対応を検討している。

 鉢は縦約55cm横約60cm高さ約60cmで、正面に「献納」と刻まれている。市平和推進課によると、67年まで公園中央の原爆慰霊碑の前にあった。その後、身元不明などの遺骨が安置されている供養塔の地下納骨室入り口に置かれた。