福島第1原発事故を巡り業務上過失致死傷罪で強制起訴され、一審で無罪となった東京電力の勝俣恒久元会長ら旧経営陣3人の控訴審初公判が2日、東京高裁(細田啓介裁判長)で開かれた。検察官役の指定弁護士は「津波の予見可能性を否定した一審判決は誤りだ」と主張する一方、3人の弁護側は控訴棄却を求めた。

 他の2人は武黒一郎元副社長と武藤栄元副社長。いずれも「津波の襲来は予見できず、事故は防げなかった」と無罪を主張している。勝俣元会長は体調不良のため出廷しなかった。

 最大の争点は一審同様に、高さ10mの第1原発敷地を越す大津波の襲来を3人が具体的に予見できたかどうか。