日本大学医学部付属板橋病院(東京都板橋区)を巡る背任事件で、東京地検特捜部が田中英寿理事長(74)の自宅を家宅捜索した際、現金1億円超が見つかったことが18日、関係者への取材で分かった。背任罪で起訴された元理事井ノ口忠男被告(64)らから多額の資金を受け取りながら、税務申告していなかった疑いもあり、特捜部は国税当局と連携して資金の流れを調べる。

 関係者によると、井ノ口被告と医療法人「錦秀会」の前理事長籔本雅巳被告(61)=背任罪で起訴=は調べに、病院建て替え工事の業者選定などへの謝礼で数千万円を渡したと供述しており、提供した額は1億円超になるとみられる。