2017年に66歳で死去した直木賞作家、葉室麟さんの未発表作が17日までに、遺品から見つかった。05年の作家デビュー後間もない時期の作とみられる歴史ファンタジー小説で、タイトルは「約束」。12月に文春文庫として刊行される。

 遺族によると、昨年秋、葉室さんが実家に預けていた荷物を整理した際に見つかった。現代の高校生4人の意識が西郷隆盛ら明治の偉人の周囲にいた人々に入り込む物語。原稿はA4判の用紙123ページに印字され、ひもでとじられていた。

 デビュー作から使い始めたペンネーム「葉室麟」も記されており、07年の松本清張賞受賞までの間に書かれたとみられる。