鹿児島県・奄美大島で、シイの木に寄生する「ヤッコソウ」が地中からにょきにょきと姿を現し、落ち葉の積もった林床をクリーム色に彩っている。「奄美自然観察の森」(龍郷町)では見ごろを迎え、遊歩道沿いで手軽に見られる。奄美の初冬の風物詩は、12月初旬ごろまで楽しめる。

 ヤッコソウは葉緑素を持たず、シイの根の周囲に出現。高さは3センチ前後で、頂部に雄しべや雌しべ、その下にうろこ状の葉がある。森林内の十数カ所で確認され、ツアー客に人気という。

 自然観察指導員の川畑力さん(42)は「奄美の自然の素晴らしさに気付くとともに、守っていくという心が芽生えてほしい」と話す。