神戸市北区で2017年、祖父母や近隣住民ら5人を殺傷したとして殺人や殺人未遂などの罪に問われた無職の男性被告(30)を「心神喪失状態だった疑いがある」として無罪とした神戸地裁の裁判員裁判判決について、神戸地検は16日「判決には重大な事実誤認がある」として控訴した。控訴期限は18日だった。

 公判で、被告は5人を殺傷したとする起訴内容については「間違いない」と認め、弁護側は重度の統合失調症により心神喪失状態だったとして無罪を主張。検察側は「責任能力は低下したが残っており、心神耗弱状態だった」と無期懲役を求刑した。