日銀の黒田東彦総裁は15日、名古屋市で記者会見し、輸出や生産が減速する要因になる半導体不足の問題について「長引く可能性がある」と懸念を示した。新型コロナウイルス感染拡大で停滞していた経済活動の再開が世界的に進み、需要の伸びが供給の伸びを超える状態が当面は続くと見込んでいるため。

 外国為替相場で円安ドル高が進むことによる悪影響として、輸入物価が上昇して企業収益や家計を圧迫するとの指摘がある。だが、黒田氏は「現在の円安が特にマイナスになっているとはみていない」と否定した。為替レートは経済や金融の基礎的条件を反映し「安定的に推移することが最も重要だ」と語った。