広島市で被爆し甲状腺機能低下症を発症したとする広島県の女性(78)が、原爆症の認定申請を却下されたのは不当として、国に処分取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、広島高裁(金子直史裁判長)は12日、請求を棄却した一審判決を支持、女性側の控訴を棄却した。

 今年1月の一審判決は、女性が被爆ではなく、甲状腺関連の疾病の放射線治療を受けたのが原因で発症した可能性が高いと指摘。原爆症とは認められないと判断した。

 一審判決によると、女性は1945年8月6日、父を捜すため広島市方面に向かう途中「黒い雨」を浴びるなどした。2017年3月、厚労省に認定申請をしたが却下された。