病院以外に身元を明かさず出産できる事実上の「内密出産制度」を導入した熊本市の慈恵病院は10日、制度利用を望む未成年の女性が、女児を出産したと明らかにした。初の事例となる可能性があったが、産後に家族へ打ち明けることに同意したため該当せず、回避された。病院は2019年末に制度導入を公表。他にも希望者がいるとして、国や市に対し、生まれた子の出自を知る権利や戸籍登録を巡る課題の早急な解決を求めている。

 母子ともに健康で、女性は産後、一転して家族に知らせることに同意。居住する東日本の自治体に出生届を出し、環境を整え子どもを引き取る意向を示しているという。