静岡県熱海市で7月に発生した大規模土石流で、殺人容疑での告訴状を熱海署に提出した犠牲者遺族5人は10日、同市内で記者会見し「過失ではなく殺人に値する行為だ」と、起点の現旧所有者を強く批判した。代理人の加藤博太郎弁護士は、両者に「住民が死んでも構わない」との未必の故意があったとした上で「極めて悪質な事件だ。県警にはしっかり捜査してもらいたい」と述べた。

 土石流で母の根来敏江さん(69)を亡くした次男礼於さん(40)は「(起点の土地)所有者から謝罪がない。土砂が崩れても責任を負わないという悪意を感じる」と非難した。