石巻海上保安署(宮城県石巻市)は4日、気仙沼市大島沖で2013年6月に見つかった人骨が、東日本大震災で行方不明になった石巻市の佐々木ふくのさん=震災当時(92)=と判明したとして、市を通じて長男(70)に引き渡した。長男は「震災から10年が過ぎ諦めかけていた。長い間さまよった母に『お帰り、安心して』と声を掛けた」と言葉を詰まらせた。

 石巻海保によると、遺骨は骨盤や腰椎などで、震災がれきの撤去作業中の底引き網漁船が見つけた。県警によると、佐々木さんは自宅から避難途中に津波に巻き込まれたとみられる。