福井県敦賀市の自宅で介護する夫と義父母を殺害したとして、殺人罪に問われた岸本政子被告(72)の裁判員裁判で、福井地裁は5日、懲役18年(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。

 判決理由で河村宜信裁判長は、被告は介護負担などにより3人を殺害後に自殺しようとしたと指摘し「結果は重大で刑事責任は重い」と述べた。

 犯行当時、心神耗弱状態だったとの弁護側主張は「犯行前後に一貫して合理的な行動が取れている。適応障害の影響は限定的で大きくなかった」と退け、責任能力があったと認めた。

 判決後、被告の弁護士は「本人や家族と相談して控訴するかどうか検討する」と話した。