【テヘラン共同】イランは4日、核関連地下施設でウランの濃縮度を20%に引き上げた。原子力庁当局者が共同通信に明らかにした。核合意の制限を大幅に破る重大な違反で、核兵器級の90%の高濃縮ウラン製造に近づいた。米国は強く反発、20日発足するバイデン次期政権は核合意に復帰し、イラン核開発を制限する枠組みの再構築を目指すが、先行きは一層険しくなった。

 2015年の核合意より前の水準に戻り、機能不全に陥っている核合意は新たな打撃を受けた。ロイター通信によると、米国務省の報道担当者は「核による恐喝」と批判。EUの外務報道官は「核不拡散に深刻な影響」と強く懸念した。