東日本大震災で海に流れたがれきについて、宮城、福島両県の漁業者が2019年度以降、490トン超を回収していたことが3日、自治体や漁協への取材で分かった。震災10年が近づく中、漁場の底に沈んだり、漁網に引っ掛かったりする例が依然あるという。政府は21年度以降も撤去の財政支援を継続する方針だ。

 環境省の推計では岩手、宮城、福島の3県から海に流れたがれきは約500万トンで、うち約7割が海底に堆積。水産庁によると、18年度までに漁業者が撤去したがれきは約10万4千トン相当。宮城県によると、沿岸近くの漁場などでは、ほぼ撤去されたが、沖合の底引き網に入り込んでいる。