東京や千葉の店舗で偽の1万円札を使ったなどとして、偽造通貨行使の罪に問われた吉原慶太被告(24)の控訴審判決で、東京高裁は13日、無罪とした一審東京地裁の裁判員裁判判決を破棄、審理を地裁に差し戻した。

 2019年11月の一審判決は、被告が偽1万円札を入手した状況が明らかになっておらず、偽札と認識していたとは認められないなどとして、罪の成立を否定した。判決を不服として検察側が控訴した。

 これに対し中里智美裁判長は、入手時点で偽札と認識していたかどうかが重要なポイント、一審で検察側はその点を全く主張・立証しておらず、必要性を見落としたのは明らかだと指摘した。