地球温暖化によりコメの収量減や魚の分布の変化が生じ、今世紀中に国内の1次産業に深刻な影響が出るとの評価報告書を環境省の有識者会議が9日、まとめた。

 コメの収量は2061~80年ごろまで増加傾向だが、今世紀末には減少に転じると分析。品質は「40年代には白く濁る割合が増え、1等米が減少する」とした。果物の適地が北上して一部で梨などの栽培が難しくなり、乳牛など家畜の生産能力が下がると予測した。

 漁業では、マグロ類は今世紀末ごろに「太平洋の亜熱帯域で漁獲量が減る」と評価。サケ・マス類は日本周辺の生息域が縮小し、サンマは漁場が遠くなる上、小ぶりになるとしている。