東京電力福島第1原発事故で昨年まで全町避難が続いた福島県大熊町で9日、日本酒の原料となる酒米の収穫が行われた。酒米を仕込むのは、町役場が事故直後から昨年4月まで避難していた会津若松市の酒蔵。町の担当者は「避難でできた縁を絶やさず、感謝の気持ちも示せれば」と話す。

 収穫に取り組んだのは、昨年4月に避難指示が解かれた同町大川原地区。青空の下、町農業委員会のメンバーらがコンバインで刈り取った。

 事故前、町での酒米作付けはほぼなかったが、会津地方で盛んな酒造りを通じて会津若松市とのつながりを保とうと町が企画した。本年度の生産目標は720ミリリットル瓶で750本。