広島への原爆投下後、犠牲者の遺体から採取された組織標本などの資料をデジタル画像にして保存するため、広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)がインターネットのクラウドファンディングで事業費の寄付を募っている。被爆から75年がたち、資料の劣化が激しく「放射線の急性症状を示す貴重な資料を次世代に引き継ぎたい」と協力を求めている。

 広島と長崎で収集された組織標本や病理解剖記録は米軍が接収、1973年に米軍病理学研究所から返還された。原医研には広島の犠牲者の資料が保管されており、今回は45年8月9日~11月15日の被爆後早期に解剖された135人分をデジタル化する。