熊本県松橋町(現宇城市)で1985年、男性=当時(59)=が刺殺された松橋事件で、殺人の再審無罪が確定した宮田浩喜さん(87)が17日、違法捜査や証拠隠しで身柄を長期間拘束されたなどとして、国と県に計約8400万円の損害賠償を求め、熊本地裁に提訴した。

 事件では「凶器の小刀の柄に巻き、犯行後に燃やした」と宮田さんが取り調べに自白したシャツ片が残っていたことなどから、熊本地裁が2016年6月に自白の信用性を否定して再審開始を決め、福岡高裁と最高裁も支持。地裁が19年3月に再審無罪を言い渡し、確定した。