バイキング形式発祥の店として知られる帝国ホテル東京(東京都千代田区)のレストラン「インペリアルバイキング サール」で、8月から料理の提供方法やサービスが変わった。好きな物を好きなだけ食べられるスタイルは変わらないが、新型コロナウイルスの感染拡大防止を考え、ほとんどの料理をオーダー制にした。

 ホテルによると、客は各テーブルに設置したタブレット端末を操作し、好みのタイミングで料理を注文する。味付けやボリュームなどのリクエストも可能で、スタッフがオープンキッチンで取り分けて席まで届ける。

 料理が並ぶビュッフェ台周辺が密になるのを防ぐ狙いがあり、席数も100に半減させた。利用客からは「安全安心に配慮された中で、以前よりゆっくり食事を取ることができた」と好評だという。

 サールは2019年度まで館内の売り上げ1位を誇っていた人気レストラン。4~7月末の休業期間中にスタッフで「新しい時代のバイキング」の検討を繰り返した。

 営業再開に合わせて、新たな看板メニューも考案。同ホテル料理長、杉本雄さん(39)が監修した「アスパラガスとトリュフのリゾット」や「エスカルゴのパイ包み焼き」などを提供している。

 杉本さんは「新しいレストランを一からつくる気持ちで取り組んだ。コロナ禍というピンチを、お客さまとコミュニケーションを取るチャンスに変えたかった」と話している。